漫画の感想とか

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「薄桜鬼」感想

「さんなん」さんが「やまなみ」さんだと気が付くのに3日要した。

 

※以下ネタバレあり

 

薄桜鬼 DVD-SET

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十六夜

これで「いざよいなみだ」って読むらしいんですけど、このOPがすごく良い。

十六夜」で「いざよい」。かっけえ。

しかも、なぜかOP担当が、「オーバリズム」「バリメカ」等で有名な大張正巳さん。

 

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(左:『獣装機攻ダンクーガノヴァ』OP、右:『薄桜鬼』OP)

 

言われてみると確かにバリっている。さすがにビームは出ないらしい。

 

感想

黎明録が面白かった。

井吹龍之介というキャラがいる。土方曰く、「剣術の腕もねえ、稽古もしねえ、刀を突き付けられて自分は抜くこともできねえ。そのくせ、向こうっ気だけは一丁前で侍にも突っかかる」ような…まあ簡単に言うとポンコツである。あだ名は「犬」。ちなみに、主人公である。

この龍之介くん、もともと武家の生まれなのだが、武士が大嫌いらしく、新選組とは相入れない存在と見える。しかし、そこはアニメの主人公。血統良し。外見良し。CVは関智一である。最初はクズキャラでも、新選組隊士達の熱い魂に触れていくうちに、「俺も武士になりてえ!」とか、「武士にも良い奴がいるんだな!」とかいう展開を予想していたら、見事に期待を裏切られた。これだけの志高い武士達に囲まれてもなお、最後まで「武士なんてよくわかんねえ」という姿勢を貫き通し、新選組のもとから去って行くのである。

 

そんな彼の日常は、まるでブラック会社で働くゆとり社員を見ているようだ。

ある日、いつものようにパワハラ上司(芹沢さん)のパシリをしていると、沖田先輩から嫌味を言われる。「また芹沢さんのおつかいでお酒?毎日毎日よく飽きないね」と。こんなプライドを傷つけられるような言い方をされたら、誰だっていい気分はしない。ここは龍之介もカチンときたのか、臆せずに先輩に食って掛かる。「今日はタバコだ!」と。このプライドの無さ。嫌いじゃない。

さらに、耐えなければいけないのは、上からの圧力だけではない。下からの圧力も同様である。新入りの山崎から呼び出され、「俺は君のその中途半端な姿勢が我慢できん!隊士になるならなる!出て行くなら出て行く!はっきり決めたらどうだ!」と文句を言われる。ついには殴り合いの喧嘩にまで発展。普通の人なら、ここまで言われたらさすがに、「一応形だけでも剣術始めとくか…」となりそうなものだが、そこはさすが龍之介くん。たとえどんなに煙たがられようが、やりたくないことは決してやらない。出ても行かない。メンタルが強すぎる。

そして、次回予告で始まる暴言大会。次回予告にまで悪口を詰め込まれるなんて、龍之介くん、君はどんだけ嫌われているんだ。パワハラ上司の芹沢からは、「安穏と生きている犬が、誇りだの覚悟だのっ、片腹痛いわっ!!」と言われる始末。しかしまあ、最後が「片腹痛いわ」か「このハゲー!!!」と言われるかの違いだけで、どの時代にもパワハラ上司ってのはいるんですなあ。

こうして、龍之介は肩もみだけが上手になっていくのであった…。

 

でもこの井吹龍之介というキャラ。何もできないポンコツではあるが、言っていることは結構正論が多いのもまた面白いポイントである。今回、薄桜鬼を薦めてくれた友人曰く、「黎明録は主人公が嫌いで途中から見ていない」とのことだったが、むしろ私は同じポンコツとして最後まで見届けたくなった。彼のたくましい生き方には見習いたいものがある。