漫画の感想とか

主に漫画やアニメの感想を書いています。ジャンルは様々で基本的に何でもウェルカム!

「その時歴史が動いた 三国志編」感想

第一部では「劉備」が、第二部では「諸葛亮(孔明)」が中心となって、蜀の視点から物語が進んでいきます。

NHKその時歴史が動いた―コミック版 (三国志編) (ホーム社漫画文庫)

NHKその時歴史が動いた―コミック版 (三国志編) (ホーム社漫画文庫)

 

―旅立ち―

物語は劉備の誕生から始まる。後に劉備は、関羽*1張飛*2という仲間と出会い「天下万民を救うために働き、死ぬ時は共に同じ日に死ぬ」ことを誓い合う。

 

三顧の礼

劉備は「臥龍*3と噂される孔明の力を借りるため、自ら彼の元を訪れる。この時の様子は小説「三国志演義」では次のように描かれている。

 

1回目。

f:id:tafumayo:20150906225356j:plain

f:id:tafumayo:20150906225621j:plain

まずそれを先に言ってくれ!

 

2回目。

f:id:tafumayo:20150906225550j:plain

f:id:tafumayo:20150906225701j:plain

f:id:tafumayo:20150906225751j:plain

だから先に言ってくれ!

 

3回目。

f:id:tafumayo:20150906225854j:plain

f:id:tafumayo:20150906225935j:plain

いや一応起こせよ!

 

何だろうこの…そこはかとなく漂うサイコパス感はw

 

三回目にしてやっと孔明と対面。劉備の誠意に心打たれた孔明は、彼の軍師として遣えることを誓うのであった。

 

この時、あまりに劉備孔明にばかり相談を持ち掛けるため、関羽張飛孔明に嫉妬。それに対し劉備「私に孔明がいるのは、魚に水があるのと同じで無くてはならないのだ」と諭したことから、互いに無くてはならないほどの極めて親しい仲のことを水魚の交わりと言うようになったという。

f:id:tafumayo:20150906230315j:plain

 

いやぁ~乱世乱世!

 

―長阪坡の戦い―

長阪坡で曹操の軍勢に追いつかれた劉備達は、一方的な攻撃にさらされ、なすすべなく逃走。このとき趙雲*4劉備の妻子がいないことに気付き、数十騎の部下を率い乱軍の中へととって返した。間もなく趙雲は夫人と幼児(後の劉禅)を救い戻って来たという。一方、長坂橋にいた張飛は仁王立ちに大声で敵を圧倒し、追撃の勢いを弱めさせたという。

 

―天下三分の計―

劉備曹操の天下統一を阻止するため、曹操に次ぐ実力者である孫権と同盟を組む。

 

赤壁の戦い

曹操軍20余万VS孫権劉備軍5万。膠着状況に陥った戦況を打破するため周瑜は火攻めを計画するが、風向きが逆なせいでなかなか実行に移せなかった。そこで孔明は拝風台を作らせ、三日三晩祈りを捧げることで見事東南の風を吹かせたと言われている。*5この戦いで勝利した劉備は「第三の勢力」として自立を遂げたのであった。

 

―命運―

関羽張飛を殺された劉備は、孔明の制止も虚しく、復讐の戦に燃え始める。しかし、陸遜の計によって大敗北を喫した劉備は、逃げ込んだ先の白帝城で床に伏してしまう。その後、急いで駆けつけた孔明に中国統一の志を託し、静かに息を引き取るのであった。

 

第二部

 

―七縦七擒―

孔明は攻めてくる孟獲を捕らえては逃がし、捕らえては逃がしを続けた。すると七度めに逃がそうとしたとき遂に孟獲の方から降伏したという。孔明はこの策によって反乱軍を「服従」させるのではなく「心服」させることに成功したのであった。

 

―泣いて場謖を斬る―

第一次北伐。初陣の馬謖は功名心のあまり孔明の命令を無視した。数日のうちに馬謖の部隊は水不足に陥り壊滅。帰ってきた馬謖に対し、孔明は「相手が誰であろうと信賞必罰*6の鉄則を曲げる訳にはゆかぬ」とし、泣いて馬謖を斬った。その後、孔明自らも降格を願い出て、右将軍となった。

 

―再度北伐へ―

第二次北伐。城攻めするも兵糧不足と敵の援軍により撤退を決意。

第三次北伐。破竹の勢いで進撃。小規模ではあったが成功。

第三次北伐。第一次第二次に比べておよそ北伐らしくない出陣ではあったが勝利。

第四次北伐。孔明の圧倒的勝利。

 

―死せる孔明生ける仲達を走らす―

第五次北伐。舞台は五丈原。だんまりを決め込む仲達に対し、孔明は女物の服と装飾品を贈ったが、効果は無し。やがて陣内でも国内の政治の仕事をこなし続けていた孔明は過労で亡くなる。このとき赤い流れ星が三たび降り注いだという。孔明は死んだが、彼の遺言通りに撤退することで、見事仲達を誘い出すことに成功した。

 

孔明の死後

f:id:tafumayo:20150906230619j:plain

こうして蜀の国は滅亡した。

陛下ワロタw

 

孔明が遺せしもの―

孔明が子孫のために残した家訓「誡子書」が今に伝えられている。

 

優れた人は静かに身を修め 徳を養う

無欲でなければ 志は立たず

穏やかでなければ 道は遠い

学問は静から 才能は学から生まれる

学ぶことで才能は開花する

志がなければ学問の完成はない

 

若き頃は読書と農作業に明け暮れ、隠者のような生活を送っていたという孔明。「死せる孔明生ける仲達を走らす」どころか、今なお世界中の人々の心を動かし続けています。

*1:武勇に優れ男気に溢れた人物。立派な髭を蓄えていたことから「美髭公」とも呼ばれていた。

*2:一人で一万人の敵に匹敵すると称されたほどの豪傑。

*3:天に昇る機会を待って臥せている龍のこと。

*4:蜀の五虎将軍の一人。冷静で勇気がある人物。

*5:孔明は東南の風が吹くことを予想した上でわざと風を呼ぶ儀式を行い、自分に超能力があるように見せかけたのではないかとも言われている。

*6:悪いことをした者はたとえ身内でも必ず罰し、善いことをした者はたとえ仇でも必ず褒美を与えた。