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漫画の感想とか

主に漫画やアニメの感想を書いています。ジャンルは様々で基本的に何でもウェルカム!

「幽麗塔」感想

めちゃくちゃ面白いです!!!

 

今年は、江戸川乱歩没後50年ということで、アニメ「乱歩奇譚」が話題になっていますが、「幽麗塔」も原作に乱歩が関わっている面白い漫画です。

 

あらすじ

 時は昭和29年、舞台は神戸。ニートの天野は、幽麗塔と呼ばれる時計塔で、白い何者かに襲われ死の寸前、謎の美少年・テツオに救われる。テツオ曰く「幽麗塔の財宝探しを手伝えば、金も名誉も手に入る」と言う。しかしテツオの正体は、男を装う女であり、その名も偽名であった…。

幽麗塔 1 (ビッグコミックス)

幽麗塔 1 (ビッグコミックス)

 

たぶん1巻を読んでしまったら最後、続きが気になりすぎて、最終回を見届けるまで寝つけなくなること間違いなしです。結構グロ&エロかったりもするので、苦手な人は苦手かもしれませんが、ホラーミステリー好きにはぜひ読んでいただきたい。

 

ワクワクが止まらないストーリー展開

やっぱりミステリーの醍醐味と言えば、「犯人はだれか」ということだと思うんですが、この漫画でも、犯人にあたる「死番虫」はギリギリまで明かされません。最後の最後まで全員が怪しく思えてきます。

 

さらに、この漫画の魅力は、一方的に「死番虫」を追いかけるだけでなく、逆に追いかけられる「かくれんぼ」や「鬼ごっこ」的な恐怖を、読者も一体となって味わえることだと思います。

 

また、幽麗塔で遭遇する数々の悪趣味なトラップもインパクト大。時計台に磔にされた主人公は、じわじわと迫り来る死へのカウントダウンに怯えさせられます。自分の場合、体が絶望的に硬いので35分あたりで骨が粉砕されること間違いなしです。

f:id:tafumayo:20150708100947p:plain(1巻)

 

f:id:tafumayo:20150708100742j:plain(6巻)

他にも、謎解きしたり、密室で天井が落ちてきたり、どこのバイオハザード状態。

 

深い

「幽麗塔」は、ジャンルとしてはミステリーなんですけど、ジェンダー生命倫理の問題にも触れている作品です。というのも、この漫画を描いているのは、あの「医龍」の作者でもある乃木坂太郎先生。医龍のときも思ったんですが、乃木坂先生は、友人でもなく、恋人でもなく、家族でもないんだけれど、でも、お互いに深く繋がり合っている「名前のつけがたい関係性」を描くのが非常に上手いです。こういう関係性もありなんだなあという感じで、新しい価値観を広げてくれます。

 

f:id:tafumayo:20150708100835p:plain (9巻)

名言です。

 

意外と熱い

読んだことがある方はご存じだと思いますが、「医龍」が医療漫画という名の熱血漫画だったように、「幽麗塔」もやや熱血要素を含んでいます。ミステリーなのに熱血?と思われるかもしれませんが、これがまた面白い。

 

特に、物語終盤での丸部とテツオのタッグは見物。

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丸部は良い変態なんです。

 

というわけで、良い変態をお探しの方はぜひ「幽麗塔」を。